家訓の為に男として育てられた華族の娘・珠緒。勇ましくあろうとする珠緒に、母親は冷たく、幼い頃から傍らにいた10歳年上の家庭教師・晃士郎だけが心を許せる友となっていた。しかし、初潮とともに自分の本当の性を知り、信じていた晃士郎に対し困惑の念を抑えきれなくなり…。
山本周五郎原作『菊千代抄』を、明治初めの京都を舞台に、切なくも華やかに繰り広げる長編純愛ロマン。

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家訓の為に男として育てられた華族の娘・珠緒。勇ましくあろうとする珠緒に、母親は冷たく、幼い頃から傍らにいた10歳年上の家庭教師・晃士郎だけが心を許せる友となっていた。しかし、初潮とともに自分の本当の性を知り、信じていた晃士郎に対し困惑の念を抑えきれなくなり…。
 山本周五郎原作『菊千代抄』を、明治初めの京都を舞台に、切なくも華やかに繰り広げる長編純愛ロマン。
 男でもなく、女にもなりきれず、性の狭間で苦悩する思春期の主人公を、16歳の新人女優・松本杏海が体当たりで挑む。そして、時代劇でありながらスタジオやセットを使用せず、全てを京都・亀岡の、ありのままの美しい姿の中で撮影した映像も見どころ。

長嶺英貴[映画評論家]

「高貴な家柄に第一子として生まれた為に 男として生きる事を強いられた少女と 彼女を支える ひとりの青年のドラマです。
家訓の為に、男として育てられた華族の娘、珠緒(松本杏海)は周囲に対しては、常に男らしく大きく振る舞います。そんな彼女に最愛の母親(中村寛子)は冷たく接し、珠緒が唯一心を許したのは、幼い頃から彼女の面倒を見ていた家庭教師の晃士郎(難波江基己)。
周囲の者は珠緒がまさか女などとは気がつかない。そんな平穏な日常が彼女の初潮によって一変してしまいます。
自分は間違いなく女であると。あれほど信じていた晃士郎に対する疑念と、今まで感じる事のなかった女としての熱い想い。事態は最悪の事件にまで至ってしまうのです。
自分と他人との違いを “秘める ” 絶望的な孤独感、その痛みは他人では 理解できない。
人は誰かに支えられ 誰かに 寄り添う事で 生きるもの。
「人形の家」「ネペンテスの森」で 添い遂げられない男女を描いた片岡れい子監督が ここで 人生の本質と人間の内面に深く迫ります。
主役の二人は、片岡監督の「ネペンテスの森」で共演しており、息もぴったりなだけではなく、前作よりも繊細に役に挑んでいると思いました。
女でありながら家の為に男として生きなければならない。
人間に大切な事は「どう生きるべきか」でも「どう生きなければならないか」でもない。「自分は どう生きたいのか」、あるがままに溢れる自然な感情なのです。」

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華の季節

主演 松本杏海 難波江基己  原作 山本周五郎『菊千代抄』  後援 亀岡市

監督・脚本 片岡れいこ  監修・撮影監督 安田淳一  脚本・美術 清水正子

製作主催 ワンウェイフィルム